ブログという自分を表現する場所で、僕は嘘をつくことができない。(追記あり)
ワーホリに行く理由って人それぞれだと思いますが、僕の場合ちょっとネガティブな話からスタートします。
こんにちは。Tom.o.White(@tw_dialmmm)です。
僕はオーストラリアワーホリを通じて永住権獲得を目指していますが、今回はその理由をお話しします。
現在の家族の状況
僕には妻と娘がいることは何度か書いてきました。しかし現状、妻と娘とは一緒に住んでいません。
結論から先に言ってしまうと、妻に出ていかれたかたちです。
根本的な理由としては「子供を第一に考えていないから」だそうです。
具体的には
- 前職を休職している間、あくまでも精神衛生の安定のために始めたバレーボールに対して、いつしか本気で取り組むようになってしまった
- 前職を退職したきっかけが精神的な病気(適応障害)であり、それを運動で克服した僕に対して、バレーを取り上げたらまた精神が弱ってしまうのではないかと危惧した妻は「バレーを止めてほしい」とは言えなかった
- 現職に就いてから今までになく順調に仕事をしていた僕は、その好調ぶりが崩れることを恐れて、自分本位な生活を送ったため(早寝早起きなど)半ば育児放棄状態だった
- 夜寝てもすぐに起きてしまったり、ぐずって泣き出す娘に対して、きちんと仕事を遂行できないかもしれないという不安から僕が癇癪を起すようになった(部屋のぬいぐるみを片っ端から投げ飛ばすなど)
上記のような要因が重なる日々を送る中で、まったく関係ないことで夫婦喧嘩が起こり、そこで我慢に耐えかねた妻が娘を連れて家を出て行ったわけです。
日本にいたままでは根本からは変われないと思った
「人間が変わる方法は3つしかない。1つ目は時間配分を変えること。2つ目は住む場所を変えること。3つ目は付き合う人を変えること。」
この言葉は大前研一さんという経営コンサルタントをされている方の発言です。
正直言って、大前さんの為人をまったく知らないのですが、この言葉を初めて聞いたときにとても感銘を受けたのを覚えています。
僕はイクメンではないし、育児を手伝いながら仕事もミスなくきっちりこなすほどのバイタリティーなど到底持ち合わせていません。
そうなると、どこかで仕事を妥協しないといけなくなってくる。頑張りすぎてもまた精神科に通う羽目になるだけだし……
考えが頭の中で右往左往した挙句いきついた結論が、
「だったらいっそのこと日本出ちゃおうよ」でした。
少なからず日本よりは労働者の権利が保障されている(有給取得しやすい)だろうし、何より新しい生活を一から構築していくには、日本での生活を脱して新たなライフスタイルを作り上げていく方が何のしがらみも先入観もなくできるのではないかと考えました。
そんな折に、ワーキングホリデーでオーストラリア滞在していた人と知り合い、本格的に国外での生活を考えるようになりました。
オーストラリアワーホリを選んだ理由
ワーキングホリデービザの中でも、オーストラリアは唯一セカンドワーホリというビザが発行できます。
通常ワーホリビザは有効期限が1年なのですが、オーストラリアは一定の条件を満たすことでセカンドワーホリビザを獲得することができる唯一の国なのです。
この「2年という時間を得られること」が、僕がオーストラリアワーホリを決めた最大の理由でした。
ワーキングホリデービザは学生ビザや就労ビザに比べて制限がゆるいため、極端な言い方をすると働きたいだけ働けます。同一の勤務先で6か月までしか働けないというのが唯一の欠点ですが、逆に言えばそれ以外はほぼ自由。
そんなビザがほかの国より2倍も長く取得できるのはオーストラリアだけなのです。
それでもはっきり言って、2年では永住権獲得することは極めて困難だと思ってます。
2年間の滞在している中で、相当に運が巡ってくれば獲得できなくもないのですが(スポンサー型ビジネスビザなど)、そこだけを頼りに渡豪することはさすがに無謀すぎます。
そこで、ワーホリの2年間の目的を「お金を貯める」「英語の上達を図る」に絞り、ワーホリビザが満期になったらその他のビザに切り替えて、本格的に永住権獲得に向けた取り組みをしていく予定です。
具体的には貯めたお金で専門学校に通って、資格を取得した後に技術独立移住ビザを獲得を目指します。
あと、オーストラリアを選んだもうひとつの理由としては「妻が少しでも抵抗感の感じなさそうな国にしよう」と思ったためです。
移住するだけならぶっちゃけどこの国でもいいわけです。ワーホリビザはアメリカでもカナダでも台湾でも申請できるし、「いま移住先としてオランダがアツい!」なんて話もあります。
でもそれはあくまでも僕一人だったらの話。
今後、僕の海外渡航をきっかけに離婚手続きをとったとしても(結構ありうる)、そのあとで万全の準備をして一度は妻と娘を迎えに来るつもりです。
そのときに「アメリカ?オランダ?そもそも遠いし、物騒な感じするし、時差もすごいからそんなところイヤ」なんて言われるかもしれません。あくまでもイメージですが。
娘を持つ母としての立場上、行くならなるべく不安要因の少なそうな国へ行きたいと思うのは必然でしょう。そこで日本との時差もほとんどなく、都市部と自然がほどよくあって、そこまで治安が悪くなさそうな国としてオーストラリアは最適なのです。
最悪、お互いの家族に何かあっても、日本に帰りやすいっていうのもありますけどね。
それでもあきらめきれない
ワーホリはその自由さから「大人の夏休み」なんて揶揄されることもあります。僕の知り合いでセカンドワーホリの半分は観光だったという人もいたぐらいです。
それでも僕は、自分を変え、生活を変え、その末にまた家族と生活できることを夢見て、最大限ワーホリを利用させてもらいます。
僕の人生において、おそらく最大の分岐点に立っていることは間違いないです。
今後身にかかる困難もおそらく僕史上最大のものだと思いますが、へこむことはあっても心折れることなく、必死にもがいていこうと思います。
<追記>
大学の友人たちと飲み会でこの話になったときに、そのうちの一人から
「お前が土下座でもして謝れば丸く収まるんじゃないの?謝ったの?」
って言われました。
言われて気付いたのですが、出ていかれてからの話をしていなかったんですね。
実は、出ていかれてから2週間ほどしたある日、妻と2人で話す機会を設けました。
僕からは一通り今後を考えた自分の思いを伝えました。
別居をいつまでつづけるつもりなのか。その間の収入源はどうするのか。妻は現在専業主婦であるため、もし働きに出るとしたら娘の面倒は親に頼み続けるのか。
そして何より、片親で娘を育てることについてどう考えているのか。僕も妻も、幸いなことに自分たちの両親は離婚せず今なお生活を営んでいる。そんな僕たちが片親で育てられる子どもの立場を考えることは絶対に出来ないということ。養育費なんてことは二の次にして、そういった成長に伴う精神面のケアはどうするつもりなのか。幼稚園に進学するにしても、片親ということが何かと娘の進路を妨げることは容易に想像できるが、どうするつもりなのか。
思いの丈をまくしたてるように問い詰めてしまったため、すべての言葉が妻に届いているのかは定かではないです。
でも、僕からの話を終えたあと妻が言い放ったのは
「それでも今は一緒の生活に戻ることは考えられない」の一言でした。
妻曰く「あなたが娘に危害を加えるのではないかという不安が夜な夜なよぎる。娘の身の安全が私にとっては最優先事項。精神的なケアとか進路の話とか、身の安全が確保できる前に考える段階ではない。」とのことでした。
正直、それはそれで無責任な話だなと思いました。大人の不安や身勝手で、子どもの将来の可能性を狭めることになっているのですから。まあ騒動の発端は僕が原因なので何もいえませんが。
このような経緯がありながら、現在も別居中です。
<追記おわり>
Tom.o.White