お祭りの日だけ着るなんてもったいなくない?着物男子はじめました!

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あなたも普段着として着物を着てみませんか?

 

 

こんにちは。Tom.o.White(@tw_dialmmm)です。

目立ってなんぼな性格をしているので、時にはあえて古風なものを身に着けたりします。

 

 

今年に入ってからダイエットを敢行して、さらにここ1ヵ月では腹筋を重点的に鍛えたりなんかしてたもんで、去年の夏に比べてすっかり体のシルエットが変わってしまったんですね。

(関連記事:腹筋は割りたい時が割り時だ!めざせ6パック! - 自分勝手father

それ自体はうれしいことなんですが、副作用として今まで着てた服が極端に似合わなくなってしまいました。

特にスーツとTシャツがやばい。ガバガバやん。

 

これから海外で生活するためにいろんな物を買いそろえなきゃいけないのに、服なんか新しく買い替えるの面倒だな……って思ってたんですが、

「だったら着物にすればいいんじゃね?」と思いつきました。

 

着物はウエストを帯で締めるから、丈さえあってれば体型変わっても問題ない。そして日本でも海外でも、着物を着てるだけでそれはそれは目立つことだろう。

着物、いいね!笑

 

ということで、さっそく大学時代の友人Oに連絡し、買いに行くことにしました。

2つ返事で快諾してくれたOには感謝です。 

 

 

向かうは浅草にある着物屋さん「福服」

友人Oに連れられていったのは浅草にある「福服」というお店。

 

この福服さんは、ネット通販なども行っている着物屋さんで、主に『リサイクル着物』を扱っています。

『リサイクル着物』とはいわゆる『中古の着物版』なんですが、洋服の古着と違う点があります。

それは、中古の着物に手直しをしてサイズを変えたり補修したりしているところ。

だから「古着」ではなく『リサイクル着物』なんです。

 

着物を新品で買うと基本的にオーダーメイドになってしまい、10万円以上かかってしまいます。

なので僕のようなミーハー初めて着物を買う人はまず「リサイクル着物」を探してみるのがおすすめ。

実際、リサイクル着物でググるとかなり検索に引っかかります。

 

また、福服さんは実店舗も多いです(僕は後から知りました)。

浅草以外にも、新宿・神楽坂・赤坂・川越と店舗があるので、ネットじゃちょっと不安という方は実際に行ってみるといいかもしれません。

ちなみに赤坂店は男服専門店なので、男性は赤坂店がおすすめです。

 

 

いざ浅草店に行ってみると、まず驚くのはその入り口。

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焼き肉屋じゃねえか!と一瞬戸惑うんですが、画像の左下をよく見てください。

 

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着物を着た首なしマネキンがホワイトボードを提げています。

どうやらこの入り口を入って上の階にあるようです。笑

 

お店に入ったら夢中になってしまって中の写真を撮ってくるのを忘れてしまったんですが、お店の一番奥のスペースに男物が陳列されているスペースがあります。

まあ、どうしても女性と比べると陳列のスペース狭くなるのは仕方ない。

 

試着OKとのことだったので、気になったものを数着試してみてその日のうちに購入しました。

 

 

男の着物に必要なもの

ところで、着物男子をはじめるためには何が必要なのでしょうか。

もちろん女性に比べれば圧倒的に少なくて済みますが、その中でも「なくてはならない物」と「あった方がいい物」とがあるので、すこし説明していきます。

 

1.着物(長着)

これがないと話になりませんね。長着(ながぎ)とも言います。

リサイクル着物であれば安いものは1000円から売ってます。僕がお店に行ったときはその価格帯で気に入ったものがなかったので、9000円のものを買いました。

2.帯(角帯)

これもないとダメなやつ。さすがに露出するほど自分のカラダに自信ないです。笑

男性の帯は角帯(かくおび)と言います。帯の幅が女性のものの半分もないんですが、帯自体にハリがあってしっかりした生地です。

帯の中古は店舗では見つからなかったんですが、新品でも3000円だったので僕は新品を買いました。

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3.履物(下駄・雪駄)

下駄(げた)・雪駄(せった)と読みます。

下駄はわかると思いますが、雪駄は草履の一種だと思ってください。草履の藁の部分が畳だったり牛革だったりします。

これは「あった方がいい物」リストで一番優先順位高いです。

 

正直サンダルとかでもありっちゃありなんですが、やっぱり足元がきちんとしていると見た目がビシッと締まりますよね。 

ちなみに材質にこだわらなければ1000円から買えます。

僕は歩くと足の裏がすぐ痛くなるので5000円くらいのちょっとお高い雪駄を今度の土曜日に買います。笑

4.足袋(たび)

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下駄・雪駄を買うならこれも不可欠です。僕は1足だけ買いました。

これは当然ながら新品で買うものなんですが、値段は大体3000円弱します。

色は黒か白ですが、普段使いなら黒でしょう。汚れ目立たないし。

冠婚葬祭などフォーマルな場で着用する場合は白じゃなきゃダメなんだそうです。

 

いざ履いてみると鼻緒が当たる部分(親指と人差し指の間)がとてもしっかりしてて、履きはじめでも痛みを軽減するつくりになってます。

5本指ソックスでも代用できるだろうけど、足袋に比べたら慣れるまで痛そうだな……。

あと念の為言っておきますが、画像の時点で足袋は未使用です。笑

5.襦袢(じゅばん)

簡単に言えば着物専用インナーです。これを着ているかどうかで着物と浴衣が分かれます。

基本的に着物は素肌に羽織るものではないのに対して、浴衣はダイレクトに着ます。

そのため着物を着る際には襦袢を着用して、その上から着物を着るのがベーシックなかたちです。

この襦袢は襟の部分だけ着物から見えるようになっているので、襟の部分だけ色のついている襦袢も多くあります。着物と襦袢の襟色をコーディネートするのも楽しみのひとつです。

ちなみにほぼ着物と同じような丈があるものを「長襦袢」といい、腰丈までしかないものを「半襦袢」と呼びます。

 

なんて書いておきながら、僕は襦袢買ってません。だって高いんだもん。

僕はスポーツインナーを着物の下に着用して代用しています。見た目そんなに変じゃないし、なにより吸水速乾に長けているのでアトピー持ちの僕には助かるんです。

ちなみにですが、襦袢は新品で買おうとすると結構いいお値段します。

半襦袢で5000円、長襦袢で10000円が目安です。やっぱ高いよね。

6.羽織

着物の上に着るジャケット的なやつです。

寒くなってからしか着ないので僕は買ってません。つか寒くなってきたらパーカーとか着ちゃうよきっと。

7.腰紐

着物を着るとき実はこの腰紐が2本必要になります。

1本は襦袢を着るとき、もう1本は着物を着るときです。

襦袢を着てから着物を着るのに、何もしていない状態だと襦袢がはだけてしまいますよね。着物を着たあとに帯を締める時もそうです。

そんな時にそれぞれの衣類がはだけないように仮留めの役割を果たすのがこの腰紐です。

 

なんですが、これも僕は買ってません。笑

襦袢を持ってないから少なくとも1本は要らないけど、帯の補助に1本買うかどうか迷ってるところです。

 

別にきちんと着物を着なきゃいけない決まりなんてないんだぜ

僕は茶道や華道の家元でもなければ、剣術の継承者でもありません。

ただのファッションとして、普段着として着物を着たいんです。

 

だから全部そろえる必要なんてない。自分に合わせて着たいように着ればいいんです。

冬になったら着物の下にパーカー着たっていいしマフラー巻いたって構わないんです。

なんてったって「福服」さんの店舗の壁にもアレンジ方法とか書いて貼ってあるくらいですから。笑

 

こんな風に、気軽に着物を着るためにアレンジ方法を紹介してるサイトもあるくらいです。

kimono-danshi.com

 

とりあえず休みの日は着物で過ごしてみる

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(部屋の汚さは見逃してください……。)

僕は着物で海外に行ってみたいと思っているので、まずは着物の動きに慣れないといけません。

だからまずは土日は着物で過ごしてみて、スムーズな所作がとれるようにしていきたいです。

 

ただ、着物で外出して思ったことは「長距離を移動するときには向かない」ということ。

単純に歩幅が狭くなるので、何か咄嗟の行動が必要なときに動けないおそれがあります。

あとはスリとか狙われやすいだろうな。

一定期間ある土地に住みつくことが決まって通勤とか散歩とかに着ていく分にはいいけど、キャリーケース転がしながらバックパック背負うときに着用するもんじゃないなって思いました。パクられても追いかけられないよ。

 

それでも着心地としてはとても満足しているので、少しでも暇を見つけて着物生活をエンジョイしたいなと思います!

 

 

 

Tom