僕と博多と、X100F。〜3日目〜
観光なんて、微塵もしていない。
Tomおじさんの単身博多旅行も3日目。
後半に入りますます食べまくる。というか、振り返ってみるとこの日が一番食べている。
1日目、2日目の記事はこちら。
なお、この記事はすべてFUJIFILMのX100Fで撮影している。
FUJIFILM デジタルカメラ X100F シルバー X100F-S
- 出版社/メーカー: 富士フイルム
- 発売日: 2017/02/23
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太宰府天満宮表参道で舌鼓
太宰府駅から太宰府天満宮へつづく一本道。その名も太宰府天満宮表参道。
その道の両脇には土産屋が立ち並び、観光客を吸い込んでいく。
この日はあいにくの雨模様。ただでさえ寒いというのに、徐々に体温が奪われていた。
天満宮の観光を早々に切り上げ、何か温かいものを求めてさまよいだしたおじさんたち。
とりあえず出来立ての梅ヶ枝餅を1つ注文する。
太宰府の梅ヶ枝餅は月に一度、古代米を使った紫色の梅ヶ枝餅を販売しているとのこと。
やはり出来立てはうまい。
だが、おじさんたちはどちらかというとしょっぱいものを欲していた。
そんな折に出会ったのが『揚子江』
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ジューシーかつボリューミーな豚まんで有名らしい。即購入。
なお、店内は撮影禁止とのこと。
揚子江の豚まんは食べ方に作法がある。
1.上下逆さまにする
2.木の皮をはぎ、酢醤油をかける
3.逆さまのまま食べる
あたたかい豚まんに、この酢醤油がとても美味しい。
なお、お箸が必要な場合は店員さんに言えばもらえるらしい。
『水炊き 長野』で贅沢すぎる昼食
3日目に一緒に行動していた友人たっての希望で、お昼は『水炊き 長野』へ。
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後から知ったのだが、『水炊き 長野』は博多では随一の老舗かつ人気店。
たしかに店内は満席だったし、他の客は平日昼からみんなお酒を嗜んでいた。
あらかじめ予約をしておいて正解だった。
鍋に入れる鶏肉は骨つき肉と肉団子の2種類があり、予約の際にどちらがいいか聞かれる。
どちらか一方、もしくはどちらも入れるという三択の中から選ぶのだが、初めてなので両方でお願いした。
席へ通された時点で、すでに全てのセッティングは完了されている。
そして、割烹着を纏った店員さんが鍋の調理を全てやってくれる。
僕らがやるべきことは、飲食物を口に運ぶことだけだ。
出汁が詰まったスープが注がれ、食前の胃を落ち着ける。
スープの透き通った白濁はもはや芸術の域。
薄味なので、お好みで塩を足しても良い。
箸休めの酢モツ。
骨つき肉は到着した時点で出来上がっているので、すぐに食べることができる。
とにかく柔らかくてうまい。
運転手であるTomおじさんをよそに、日本酒がサクサクなくなっていく友人。
ちくしょう、そりゃ合うだろうよ。
骨つき肉を堪能している間に、肉団子が出来上がる。
紅葉おろしやねぎなどの薬味は卓上に用意されているので、お好みでどうぞ。
この後、めちゃめちゃ紅葉おろし入れた。
夜の1軒目は『博多とりかわ大臣』
3日目の夜ももちろん飲む。福岡へ来て飲まない日などあっていいはずがない。
1軒目に向かったのは『博多とりかわ大臣』
その名の通り鶏皮が有名なお店で、博多駅を中心に展開するチェーン居酒屋である。
博多の鶏皮はその形が特徴的。
関東のように波打つように串に刺すのではなく、串に巻きつけるようにしてタネを打つ。
この形状にすることで、外はカリッと、中はジューシーなとりかわが出来上がるのだ。
食べてみると、関東で食べていた鶏皮とは全く異なる食感と味わい。
その美味さにハマってしまい、気づけば鶏皮の塩とタレの無限ループから抜け出せなくなっていた。
ちなみに他の串ももちろん美味い。
チェーン店と言えどもその人気っぷりは凄まじく、店内は常に満席状態。
予約なしで来店した他の客はことごとく断られていた。
平日なのにお酒が大好きな福岡県民もとい博多市民、僕は大好きだ。
2軒目は屋台『喜柳』へ
目で楽しみ、味を楽しみ、空気を楽しめる場所、屋台。
この日の2軒目は天神駅近くにある屋台『喜柳(きりゅう)』へ訪れた。
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屋台の中は厨房を囲むようにしてコの字型のテーブルがある。
全部で15人ほど入れるスペースだが、固定席ではないので客のサイズによってまちまち。
屋台の屋根から屋台全体を覆う大きさのビニールが降りているので、冬でも寒さはほとんど気にならないのがありがたかった。
なんと黒ビールがメニューにあるではないか。
いの一番に注文すると、瓶ビールとステンレスのグラスが渡される。
恵比寿様、まさか福岡でもお会いできるとは。
ちょっと奥行きの狭いテーブルも、屋台の雰囲気と恵比寿様のお力で愛おしく見えてくる。
『喜柳』では人気メニューベスト3をカウンター上に掲げている。
2軒目だったので実際どれくらい食べられるか怪しいおじさんたち。とりあえず上から順番に注文することにした。
人気第1位のモチモチぎょうざは、その名の通りぎょうざのタネをお餅で包み表面を焼いた一品。
梅ヶ枝餅に使われるホットサンドメーカーを使い、外はカリッと、中はもっちり焼き上げられている。
ずるい。美味いに決まっている。しかも中身はぎょうざなんだぜ。
人気第2位の焼きラーメン。
ただでさえ体に悪そう美味しそうなラーメンに、目玉焼きとマヨネーズを乗せてしまうという鬼采配。
健康をジェノサイドするために生まれてきたかのような一品は、当然酒が進む。
人気第3位の博多ぐるまきは、明太子・キャベツ・ねぎをカリカリにしたクレープ生地で包み込み、仕上げにマヨネーズを振りかけた塩分の宝箱。
さすが福岡、暴力的なまでに明太子の素晴らしさを昇華させている。
ここまでまずまずなボリュームを見せてきたトップ3だったが、全て食べきったおじさん(デブ)は思った。
「……まだいけるな。」
改めて言うが、このお店は2軒目である。
最後におじさんが注文したのは博多み焼き。
お好み焼きにチーズや麺を加えアレンジをしたメニューなのだが、ここで店員さんから確認が入る。
「お客さん、これ大きさハンパないですけど本当に頼まれます?」
どうやら本来は3〜4人でシェアしながら食べるサイズらしい。
しかもこれだけでお腹いっぱいになる客もいるとか。
そこまで言われると逆に見てみたくなるじゃないか。
結論から言うと、普通に食べきった。
しかも友人はすでに満腹気味だったので、4分の3は僕が食べた。
だってお好み焼きにチーズとそばなんて美味いに決まってるじゃん。
ソースがたっぷりなのもデブには嬉しい。
しかし、さすがにお腹いっぱいになってきたTomおじさん。
これ以上食べても美味しくいただけないので以上4品でお会計。
2軒目としては十分すぎるほどに、とても充実した屋台体験だった。